
高画素≠高画質!?カメラの購入時に有効画素数を意識するメリット・デメリット
2020年7月10日
結論:高画素 ≠ 高画質

有効画素 / D780:2450万画素 D850:4575万画素


こんなイメージです(Excelのペンキツールで塗りつぶしました(笑))
同じ画素数でセンサーサイズが


左:フルサイズ、中央:APS-C、右:マイクロフォーサーズ
こんにちは、Jimaです。
今回は高画素のカメラについて、高画質と安易に紐づけるのは要注意ですよって話です。
先日、Canonよりめっちゃ良いミラーレスカメラの EOS R5 と R6 が登場して
有効画素数が4000万画素を超える機種も増えたなと感じたので語っていきます。
この動画を見るメリット
- 主流の2000万画素 と こだわりの4000万画素について
- 高画素機のメリット / デメリット
- 高画素機で注意すべきところ
- センサーサイズと画素数の関係
こういった方にオススメの動画
- 画素と画質の関係を知りたい方
- 2000万画素で大丈夫?と不安な方
- 4000万画素機で得れるメリットを知りたい方
- 適材適所なカメラの選び方を知りたい方
結論:高画素 ≠ 高画質
撮影対象で慎重に選びましょう

画素数とは
- 画像の最小単位(ピクセル)のこと
- カメラの画素数はセンサーに配置された画素の数のこと
(例)約2,100万画素の場合は5,616×3,744がセンサーに並んでる
- 一般的に画素数が多いほど画質は良くなる
- 1枚の画像容量が大きくなるので処理にパワー必要
- 記録メディアやPC側に速度や容量などが求められる
入門用カメラが1,800万画素ぐらいで
スマホは1,000万画素以上など高画素が進んでる

有効画素数が大事
- D850 / 4689万画素(総画素) / 4575万画素(有効画素)
- D780 / 2528万画素(総画素) / 2450万画素(有効画素)
- 総画素数は撮影に使わない画素まで含めた数
- 有効画素数は利用する部分の画素だけの数
- センサーの端っこはノイズが出やすかったり
- 信号の伝達用の転送路に使ってたりする
- 一般的に撮影には利用されていない場合が多い
- なので、総画素数よりも有効画素数のほうが減る
高画素=高画質ではない
画素数が増えると、ひとつの受光面積は小さくなる
※センサーサイズが大きくなると解決できたりする

- センサーに取り込める光量が増えると画質向上の傾向
- 高画素の場合はレンズも質の良い物を使うのが理想
身近な所で考えると
D780やZ6は2000万画素台
D850やZ7は4000万画素台 という感じですね(^^)
高画素機のメリット
- 高画素は大きく印刷する場合に力を発揮する
- 一般的な2000万画素のカメラでもA3程度なら十分
- それ以上の大きさで印刷をする場合は高画素が良い
- トリミング前提での撮影時に強い
- 高画素なら一部を切り取っても十分使える
- 風景や星景、マクロ撮影で活躍
- 風景や星景はブレないように三脚を使うのが大切
- ピントを合わせるので高画素のメリットを活かせる
- マクロでも寄り切れない状況で
トリミングして十分な画素数が確保できる
高画素機のデメリット
- 高画素は写真1枚のファイル容量が大きくなる
- 良いことばかりではなくデメリットもある・・・
- 記録メディアの強化が必要(容量、速度など)
- RAW撮影なら保管用HDDやPCの強化も必要
- 良いことばかりではなくデメリットもある・・・
- 解像力のある高性能レンズが必要
- コスパ重視のレンズよりも高品質な物が適している
- 高解像度を最大限に活かすためレンズで妥協しない
- 宝の持ち腐れにならないように注意してね
- ピントやブレにシビアになってしまう
- 高画素ゆえ、等倍表示したらブレやピントが目立つ
- しっかりとした撮影技術と三脚などを活用する
センサーサイズと画素数の関係
- センサーが大きいと、光を多く取り込めるので、
ダイナミックレンジが広くなり白とびや黒つぶれに強い- 階調豊かな色表現が可能
- フォーサーズ < APS-C < フルサイズ < 中判
- 受光面積が大きいとノイズ量が抑えられるので、
フルサイズとAPS-Cではノイズの出方に大きな差がある
同じ画素数でセンサーサイズが
違う場合はどうなる?
- 同じ画素数のカメラでフルサイズとAPS-Cを比較すると
1画素に割り当てられる受光面積は2倍以上の差が出る - センサーが大きい方が1画素に対して
より多くの色情報を取り込むことが可能になる
ホンマに高画素なカメラは要る?
- 高画素カメラは魅力的
- 自分の用途を考えてから買わないと宝の持ち腐れになる
- 一般的な2000万画素程度のカメラが使い勝手良いよ
- 風景や大きい印刷物での納品がメインの方は高画素アリ
- トリミング前提など撮影の幅に余裕を持たせるならアリ
- 意外とフラッグシップは高画素って訳ではないのよ
- 有効画素:1DXは1810万画素、D5は2082万画素
次に関連深い話として
センサーサイズも語っておきましょう。
ざっくりイメージの比較
- フルサイズ(FX)は広く撮れる
- APS-C(DX)は1.5倍寄った(狭く)撮れる

フルサイズの魅力を活かせる広角レンズやケラレの注意点を語ってるので
是非、一緒にYouTubeも見てくださいね
よく比較される3つを把握しよう
◆35mmフルサイズ
- フィルムカメラ時代、最も普及していた画面サイズ(24×36mm)
- レンズ記載の焦点距離のまま使えるのでわかりやすい
- デジタルカメラでも比較的スタンダードなセンサーサイズとして人気
- センサーが他の2つに比べて大きいので撮影範囲が広くなることや、ボケ感が強い、階調表現が豊かなどメリットがある
- 反面、少し大型化するデメリットもある(SIGMA fpはその点凄い)
◆APS-Cサイズ
- APS-Cはカメラの使いやすい大きさと画質のバランスから作られた
- 画質と機動性のバランスに優れた”丁度良い”サイズとなる
- センサーが一回り小さいので、カメラ本体の価格が抑えられる
- コスパが良く、多くのメーカーがこのサイズのカメラを作っている
- レンズの焦点距離は35mm換算で1.5倍になる点に注意
- 遠くの被写体(野鳥や飛行機など)の望遠撮影にも有利となる
◆マイクロフォーサーズ
- さらにセンサーサイズを小さくしてカメラを含め全体を小型軽量化
- 望遠レンズでの撮影時にはかなり心強い反面、広角は少し使いずらい
- 同じレンズを使った時、フルサイズと比較すると約2倍となる
- 70-200mmの大三元レンズが140-400mm相当の焦点距離になる

個人的には被写体や撮影環境によって変えるべし
- まず、仕事での撮影ならフルサイズ一択
- 理由はダブルスロットと写真の階調の調整度合い
- 撮影時のレスポンスや撮影表現の幅が広い
- ボケ感や夜間での撮影でもストレスなく撮れるのは強い
- お客様の満足感にセンサーサイズは直結しないかもだけど
撮影時の安心感は仕上がりや納品数に直結すると感じている
- 作品撮りもフルサイズ
- 長期的に見て自分のブランディングや宣伝材料となるものだから
- 撮影できるタイミングは一生でその一度しかない
- 同じようなものでも、時は流れているもの
- 感性や感情、環境などを含めるとまったく同じはないと思う
- 撮影後の自分のテイストが変わることも含めてRAW撮影をする
- これは各個人の好みや保管の簡易性で判断してもらうこと
- これは各個人の好みや保管の簡易性で判断してもらうこと
- 気軽に撮影するならAPS-C
- 小型・軽量で気軽に撮影するならこっち
- フルサイズを持つとどうしてもこだわってしまうので
リフレッシュする撮影(感性を変えたいな)にはAPS-Cかな - 野鳥などでトリミング大前提なら、APS-Cの高速モデルが良い
- もし盗難・紛失、故障しても財布的ダメージは少し楽
結論は冒頭でお伝えした通り・・・
撮るものにマッチした適材適所での機材選びが良い
YouTubeでも詳しく語ってるので
是非、見てくださいね☆
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